自分のお子様に対して「できることなら、色々なことに好奇心をもって積極的に取り組んでほしい」と思う方は多いのではないでしょうか。
「もっと知りたい」「なんでこうなるんだろう?」「やってみたい!」このような子どもの好奇心は、学びの原点です。
今回はそんな「好奇心」を育むために、大人の立場からサポートできることについて、モンテッソーリ教育の考え方を元に説明していきます。


田中 洋子
「これってなんだろう?」という物への興味、「この方と関わってみたい」という他者への興味、これらのすべてのはじまりは好奇心です。
好奇心が育まれることで得られる利点:
モンテッソーリ教育では、好奇心は次のサイクルで育まれます:
このサイクルは、子どもの発達段階に応じた敏感期(秩序、言語、運動など)と深く関係しています。敏感期について詳しく知りたい方は、「敏感期」記事をご覧ください。
好奇心を育む環境づくりのチェックリスト:
毎日の活動終了時に行う簡単な習慣で、翌日の好奇心を持続させます:
大人が子どもと向き合う姿勢や関わり方によって、子どもの好奇心や自己肯定感が大きく左右されます。
子どもの好奇心を育むためには、大人の関わり方が重要です。具体的には以下のような点が挙げられます。
子どもが「なぜ?」や「どうして?」と質問をするとき、大人はそれに真剣に向き合って答えることが重要です。簡単に答えるだけでなく、一緒に考えたり調べたりすることで、子どもの好奇心を刺激し、興味を持続させることができます。
子どもが興味を持ったことに対して、大人が否定的な態度をとると、子どもの好奇心を抑えてしまいます。子どもの興味を尊重し、一緒に取り組むことで、子どもが自分自身で学ぶ楽しさを知ることにつながります。
子どもが興味を持ったことについて、大人が一緒に学ぶ姿勢を持つことで、子どもは学びを楽しむ姿勢を身につけます。大人が知識や経験を共有することで、子どもは大人との信頼関係を築き、自己肯定感を高めていきます。
子どもが自分で学ぶ場合、大人が見守ることが重要です。子どもが間違えたとしても、大人が指摘するのではなく、次に向けて取り組むことを促すことで、子どもが自信を持って取り組めるようになります。
そして、大人が好奇心をもつことで、世界を広げ、人生を豊かにしていく姿を見せることは、子どもの人生をも豊かにすることにつながるはずです。
「長い線が描けたね」「色が変わったね」など、評価を避けて事実を述べる
「どっちからやってみる?」など、自分で選ぶ機会を提供
「片付け箱はここ。赤いマークと同じ場所に戻そう」など、決まった片付け場所を意識させる
「すごい!上手!」など、過度な評価で自己肯定感が外部依存になってしまう
「まだダメ。次はこうして」など、介入過多で思考が止まる
「なんで片付けないの?」など、否定形で自発性や自己肯定感を損なう
A. 危険物は環境から除外し、代替の「試せる行為」を用意。NG理由は短く明確に。
A. 共同→部分自立→自立へ段階移行。定位置+写真ラベルで戻しやすく。
A. 1カテゴリ1点+週1ローテーション。興味が薄い物は一時収納。
A. 段で領域分け/マットで境界。交代の合図を固定化。
家庭では用意が難しい本物のモンテ棚を「見て触れて」体験できます。
モンテッソーリ園のHPをご覧の上、ぜひ一度遊びにいらしてください。
また、お子様の好奇心を育む具体的な方法について相談したい方や、日々の「なぜ?」「どうして?」への対応についてアドバイスが欲しい方は、モンテチャットをご活用ください。モンテッソーリ教育に基づいたAIが24時間お答えします。

子どもの好奇心は、学びの原点であり、知性や自主性、自己肯定感を育む土台となる力です。そんな大切な好奇心を育てるためには、大人の関わり方が重要です。
特に以下のポイントを意識しましょう: