こんにちは!モンテッソーリ講師の田中洋子です。
今日は自立心を育てる教育と言われているモンテッソーリ教育の観点から、子どもの自立心を育てる方法を考えてみます。
大人が子どもに代わって何でもかんでもやってしまうことはよくあると思います。
しかし、そのような関わり方では子どもの自立心が育たず、思春期や青年期になってから問題を抱えることがあります。
子どもの自立心は、幼少期から育まれるものです。 そこで、今回は子どもの自立心を育むための大人の関わり方について、モンテッソーリ教育の観点からポイントを紹介します。
田中 洋子
幼い子どもが何かをやろうとするとき、大人はすぐ手を貸してしまいがちです。
子どもが 「自分でやる!」 と主張する時に、「自分でできないでしょ!」と否定的な言葉をかけてしまうこともあるかと思います。
また、「時間がないから」という理由で、やる気がある子どもの手伝いたい気持ちを疎かにしてしまうこともあると思います。
しかし、このような対応は子どもの自立心を育まず、思春期や青年期になってから問題を抱えることがあります。
モンテッソーリ教育における自立心の育て方は、子どもたちの主張や願いを尊重し、大人が見守る姿勢をとることです。
子どもが「自分でやる!」と主張した時から「自立して生きる」努力が始まります。
「自分でやる!」という叫びは、「ひとりでするのを手伝ってね!」と心から思っています。
この時から子どものひとりでやりたい気持ちを叶えてあげることが大切になってきます。
思春期や青年期に「自分のことは自分でちゃんとしてね」「いつまでも親に頼らないで自分で考えて行動しなさい」 などとお説教のように言わないといけなくなる 💦 そんなしんどい事にならない為に...
子どもの「自分でやる!」という主張に対して、以下の4つのポイントを意識して接してみましょう!
・ どうすれば自分でできるかやり方を教えてあげましょう。
・分かりやすくやり方をして見せましょう。
・言葉はいりません。黙ってゆっくり教えましょう。
・訂正や否定はせず常に「教える」ことを意識しましょう。
日本代表が優勝したことで話題の、WBC 侍ジャパン栗山監督はアナウンサーに大谷選手を育てた今のお気持ちは?聞かれた時、
「僕は育ててはないです!育つのを支援しただけです」と...
モンテッソーリ教育の理念は「子どもには本来、発達・自立する力がある(自己教育力)。その力を発揮する為には人的環境と物的環境が必要」です。
これはつまり、 やってみたい気持ちを尊重し力を発揮できるように環境を整えたり、
子どもに手を差し伸べるべきところはどこかを観察しながらひとりでできるようにサポートしたりする。ということです。
大人の役割りはこれだけです。 このような環境下で自己教育力が発揮できた時子どもは「ひとりでできた!」を感じ、達成感を得ます。
この積み重ねが心の成長に繋がっていき良い成長サイクルが回ってきます。
WBC で活躍した選手の横には栗山監督の大きな支援があったように思います。
今回侍ジャパンが世界一 🇯🇵 を勝ち取ったのも、モンテッソーリ教育の理念に通ずるものがあるなぁと感じた瞬間でした!
いかがでしたでしょうか?
子どもの自立心は、幼少期から育まれるものであり、大人の関わり方が重要です。
子どもの主張や願いを尊重し、見守る姿勢をとることで、子どもの自立心が育ちます。
また、やり方を見せるだけでなく、子どもが自分でやることを促し、できた時には喜びを共有することで、自己肯定感を高めることも大切です。
これらのポイントを意識して、子どもたちが自立心を持って成長できるようにサポートしていきましょう!