31問・約5分の無料診断で、お子さんの気質に合った関わり方のヒントが届きます。歩く敏感期の運動遊びでの見守り方も気質によって変わります。
「うちの子、まだ歩けないけど運動遊びってできるの?」「歩き始めたら家の中を歩き回って目が離せない…」1歳児を育てる保護者の方から、こんな声をよく聞きます。
1歳はモンテッソーリ教育でいう「運動の敏感期」のなかでも、特に「歩く敏感期」が訪れる時期です。はいはいからつかまり立ち、伝い歩き、そして一人歩きへ。1歳の1年間で体の使い方は大きく変化するため、月齢によって「できる遊び」も変わります。
この記事では、1歳児が室内でできる運動遊びを10個紹介します。まだ歩き始める前の子向けの遊びから、歩くのが楽しくてたまらない子向けの遊びまで、発達段階に合わせて分けて解説します。
田中 洋子
椅子に毛布をかけたり、段ボールをつなげたりしてトンネルを作り、はいはいでくぐる遊びです。体を縮めながら前に進む動きは、体幹と空間認知の発達につながります。伸びるタイプの布製トンネルを使うと、より安定して遊べます。
ねらい: 体幹・空間認知
スペース: リビング
声かけ例: 「トンネルの向こうにおいで」
折りたたんだ布団やクッションを重ねて「山」を作り、はいはいや両手両足を使って登り降りする遊びです。傾斜を登る動作は自然と四つ這いの姿勢を引き出し、腕と脚の協調運動を促します。
ねらい: 全身を使う動き、腕や脚の使い方への興味
スペース: リビング(マット必須)
声かけ例: 「お山のてっぺんまで登れるかな」
音の鳴る柔らかいボールを転がし、はいはいで追いかける遊びです。ボールを目で追い、体で追いかける経験は、目と体の連動を育てます。つかまり立ちができる子は、立った状態で転がすのも良い運動になります。
ねらい: 目と体の協応、はいはいの推進力
スペース: 廊下・リビング
声かけ例: 「ころころ〜、追いかけてごらん」
低いテーブルやソファのふちにつかまって立ち上がり、また座る動作を繰り返す遊びです。つかまり立ちから伝い歩きへ移る前段階として、脚の筋力とバランス感覚を育てます。手押し車を使う場合は、転倒しにくい安定した製品を選び、子どもが自分から使いたがるときに大人がすぐそばで見守りましょう。
ねらい: 脚力、バランス感覚
スペース: リビング(家具の角に注意)
声かけ例: 「よいしょって立ってみようか」
座ったままの姿勢でも全身を使える遊びです。新聞紙を両手で力いっぱいちぎったり、丸めてボールにしたりすることで、腕や手の力を思い切り使えます。まだ歩けない時期でも「体を動かしていい」という開放感を味わえます。
ねらい: 粗大運動、手指の力
スペース: リビング
声かけ例: 「びりびり〜、力いっぱいやってみよう」
部屋の中をぐるぐると歩き回る遊びです。歩く敏感期の子どもは、目的地に向かうためではなく「歩くために歩く」ことを楽しみます。手をつながず、見守りながら好きなだけ歩かせてあげましょう。
ねらい: 歩行の安定、バランス感覚
スペース: リビング・廊下
声かけ例: 「たくさん歩けるようになったね」
空の段ボール箱に紐をつけたり、市販の手押し車を使ったりして、押しながら歩く遊びです。製品や床面によっては転倒することがあるため、安定性の高いものを選び、子どもが自分から使いたがるときに、大人がすぐそばで見守りましょう。
用意するもの: 段ボール箱または手押し車
ねらい: 歩行の安定、前進する力
声かけ例: 「よいしょ、よいしょって押してみよう」
大きめの柔らかいボールを足で蹴ったり、転がったボールを追いかけて歩いたりする遊びです。歩きながら体のバランスを取る練習になり、蹴る動作は下半身の協調運動を育てます。
用意するもの: 柔らかいボール
ねらい: バランス感覚、下半身の協調運動
声かけ例:「ボールさん、けってみよう」
マットの山・トンネル・低いフープなどを組み合わせて、簡単なコースを作る遊びです。「くぐる→歩く→またぐ」など複数の動きを組み合わせることで、運動の幅が広がります。1歳児向けには難易度を上げすぎず、シンプルな動きの組み合わせにとどめましょう。
用意するもの: マット、クッション、フープなど
ねらい: 複数の動きを組み合わせる楽しさ、自分で試す経験
声かけ例: 「さあ、スタートだよ。ゴールまで行けるかな」
床に置いたフラフープの中に入ったり、フープをまたいだりする遊びです。「入る・出る」「またぐ」という動作を繰り返すことで、空間認知と体の使い方が育ちます。
用意するもの: フラフープ1〜2個
ねらい: 空間認知、体の使い方
声かけ例: 「わっかの中に入ってみよう」
モンテッソーリ教育とは、子どもの自発的な探索・実験・繰り返しを尊重し、「整備された環境」の中で子ども自身が自己成長を遂げる教育法です。詳しくは以下の記事をご覧ください。
モンテッソーリ教育では、生後6ヶ月〜4歳頃にかけて「運動の敏感期」が見られるとされています。なかでも1歳前後には、歩くことそのものに強く興味を持つ「歩く敏感期」が見られることがあります(個人差があります)。目的地に向かって歩くのではなく、「歩くために歩く」ことを繰り返し、1日に何度も部屋の中を行き来する姿が見られる子もいます。
1歳の1年間で、運動発達の目安は大きく変化します。
歩き始めの時期には大きな個人差があります。焦って歩行を急がせるのではなく、今の発達段階でできる動きを十分に楽しむことが、次の動きへの土台になります。
1歳児向けの室内運動遊びを選ぶとき、以下の4点を確認しましょう。
モンテッソーリ教育では、大人が先回りして手を出しすぎず、子どもが自分で試行錯誤する余白を残すことを大切にします。歩行が不安定な時期は転倒もつきものですが、安全な環境を整えたうえで「どうぞ」と見守る姿勢が、子どもの「自分でできた」という自信を育てます。
1歳の中でも月齢や発達の進み方、その日の状況によって最適な遊びは変わります。
A. 1回あたり10〜15分程度が目安です。1歳児は集中力が続く時間がとても短く、疲れたり飽きたりしたらすぐにやめて構いません。無理に続けさせず、機嫌や様子を見ながら少しずつ体を動かす習慣をつけましょう。
A. はい、あります。トンネルくぐりや山登り遊び、ボール転がしなど、はいはいやつかまり立ちの姿勢でできる遊びから始めましょう。歩行にこだわらず、今の発達段階でできる動きを十分に楽しむことが大切です。
A. 床にマットやラグを敷いて衝撃を和らげ、テーブルの角や段差など危険な箇所を事前に確認します。1歳児はバランス感覚も体の使い方も発達途中なので、目を離さず、手を伸ばせば届く距離で見守りましょう。
A. モンテッソーリ教育でいう「歩く敏感期」の表れなので、無理に止める必要はありません。安全な範囲を確保した上で、気が済むまで歩かせてあげましょう。「歩くために歩く」時期だと理解すると、見守り方が楽になります。
A. サーキット遊びやトンネルくぐり、ぐるぐる歩きなどは室内だけで十分に体を動かせます。マットや座布団、段ボールなど家にあるものを組み合わせるだけでコースが作れます。
本記事は一般的な子育て・モンテッソーリ教育の情報提供を目的としています。運動能力の発達には大きな個人差があります。発達について気になることが続く場合は、自己判断せず、かかりつけの小児科や地域の保健センターにご相談ください。
1歳児が歩きたがったり、体を動かしたがったりするのは、モンテッソーリ教育でいう「歩く敏感期」に由来する自然な欲求です。室内であっても、発達段階に合わせて環境を少し整えるだけで十分な運動遊びが実現できます。
今回紹介した10の遊びのポイントをまとめます。
子どもが「もう1回!」と繰り返し求めたら、それがその子にとってちょうどよい難易度のサイン。歩き始めの時期は個人差が大きいからこそ、焦らず今できる動きを一緒に楽しんであげてください。
31問・約5分の無料診断で、お子さんの気質に合った関わり方のヒントが届きます。歩く敏感期の運動遊びでの見守り方も気質によって変わります。

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