「かわいくないと思う自分がつらい」——そんな漠然とした気持ちも、モンテチャットでは家庭の状況にあわせて一緒に整理します。
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下の子が生まれてから、なぜか上の子を「かわいい」と思えない瞬間が増えた。そんな自分に気づいて、ひとりで落ち込んでいませんか。
「こんなことを思うなんて、母親(父親)失格なのでは」「上の子はなにも悪くないのに」——そう自分を責めてしまう方は少なくありません。ですが、この感情は俗に「上の子かわいくない症候群」とも呼ばれるほど多くの保護者が経験するもので、あなたの愛情が足りないからではありません。
この記事では、上の子をかわいく思えなくなる背景を決めつけずに整理したうえで、モンテッソーリ教育の視点から罪悪感を少しずつ手放す5つの視点と、つらさが続くときの相談先をご紹介します。
田中 洋子
「上の子がかわいくない」と感じる背景は一つに決められるものではなく、複数の要因が重なって起きることがほとんどです。以下はよくある背景の一例であり、当てはまるものがあっても「これが原因だ」と断定するためのものではありません。
生まれたばかりの下の子は小さく丸みがあり、何をしても愛らしく見えます。一方で上の子は言葉で反抗したり、大きく見えたりするため、比較の中で「かわいさ」が相対的に感じにくくなることがあります。これは無意識のうちに起こる自然な心理反応の一つです。
下の子が生まれると、上の子が甘え・かんしゃく・わざと困らせるような行動(赤ちゃん返り)を見せることがあります。これは「自分を見てほしい」というサインであることが多いのですが、余裕がないときほど「なんでこんなことをするの」と苛立ちにつながりやすくなります。
新生児のお世話が続く時期は、慢性的な睡眠不足になりがちです。睡眠が足りない状態では、誰であっても感情のコントロールが難しくなります。「上の子への態度が変わった」と感じても、それは性格や愛情の問題ではなく、心身が限界に近づいているサインであることが多いです。
「二人の子を平等に愛したい」という思いが強いほど、現実にできていないと感じたときの罪悪感が大きくなります。しかし平等とは「まったく同じ時間・同じ関わり」を意味するとは限りません。それぞれの子に合った関わり方があってよい、という視点が心の負担を軽くします。
下の子のお世話に時間を取られ、上の子とゆっくり向き合う時間が減ってしまうのは、多くの家庭で起こる構造的な問題です。意識や愛情の問題ではなく、単純に「時間が足りない」状態であることも少なくありません。
モンテッソーリ教育は、イタリアの医師・教育者マリア・モンテッソーリが提唱した教育法です。子どもには「自分で育つ力」があるという前提のもと、一人ひとりの発達段階や個性を尊重しながら、環境と関わり方を整えることを大切にします。
この「一人ひとりを個別に見る」という視点は、きょうだいそれぞれに合った関わり方を考えるうえでも役立ちます。
※モンテチャットは子育ての気持ちを整理するサービスです。医療行為・診断・治療の代替ではありません。心身の不調が続く場合や、お子さんへの対応に不安がある場合は、地域の保健センターやよりそいホットライン(0120-279-338、24時間対応)など公的な相談窓口もあわせてご検討ください。
一時的に「かわいい」という感情が湧きにくくなることと、愛情そのものがなくなることはイコールではありません。疲労やストレスで感情が動きにくくなっているだけであることが多く、それに気づくだけでも自分を責める気持ちが和らぎます。
モンテッソーリ教育では、子ども一人ひとりに合わせた個別の関わりを大切にします。下の子が寝ている間や、パートナーに少し見てもらえる時間を使って、「上の子だけ」を見る時間を1日5分でも作ってみてください。長さよりも「あなただけを見ているよ」という体験そのものが、上の子の安心感につながります。
下の子と上の子を比べていることに気づいたら、責めるのではなく「今、比べてしまっているな」と一旦立ち止まってみましょう。比較をやめようと意識するだけで、上の子の良いところに目が向きやすくなります。
上の子の試し行動やわがままは、成長の後退ではなく「今まで通り愛されているか確かめたい」という気持ちの表れであることが多いとされています。行動そのものを叱る前に、その裏にある気持ちに目を向けてみることが関係の立て直しにつながります。
一時保育、ファミリーサポート、パートナーとの分担、地域の子育て支援センターなど、頼れる仕組みは積極的に使ってよいものです。上の子と向き合う余裕を取り戻すために外部の手を借りることは、決して手抜きではありません。
上の子はまだ子どもです。「お兄ちゃんだから我慢して」という言葉を重ねすぎると、上の子は自分の気持ちを表現しにくくなり、赤ちゃん返りがかえって強まることがあります。我慢を求める前に、上の子自身もまだサポートが必要な年齢であることを思い出してみてください。
すべての場面で完全に平等にする必要はありませんが、上の子の目の前で「下の子優先」の態度を繰り返し見せると、上の子は自分の存在価値を疑ってしまうことがあります。難しい場面では「後であなたの番だよ」と一言添えるだけでも受け取り方が変わります。
この感情を誰にも話せずに抱え込むと、罪悪感がさらに強まり、悪循環になりやすくなります。パートナーや友人、次の項目で紹介する相談窓口など、話せる場所を一つ持つことが、状態を長引かせないための大切な一歩です。
セルフケアだけで気持ちが軽くならない場合や、以下のような状態が続く場合は、専門機関への相談を検討してください。状態の判断は専門家に委ねるのが一番です。
相談できる窓口の例:
「消えたい」「子どもを傷つけたい」という気持ちが少しでもある場合は、他の症状の有無にかかわらず、すぐに専門機関へ相談してください。子どもや自分自身にすぐ危害が及びそうなときは、相談窓口の対応を待たず、まず子どもの安全な場所(他の大人がいる部屋など)を確保したうえで、119番(救急)または110番(警察)に連絡してください。
A. いいえ、決しておかしいことではありません。下の子が生まれた後の親の多くが経験する感情で、俗に「上の子かわいくない症候群」とも呼ばれます。医学的な診断名ではなく、比較・疲れ・余裕のなさが重なって起こる状態を指す俗称です。愛情がないわけではなく、頑張りすぎているサインとして捉えてください。
A. 個人差が大きく、下の子の育児が落ち着き上の子との一対一の時間が確保できるようになると和らぐケースが多いです。数週間で軽くなる方もいれば、数ヶ月続く方もいます。期間の長さよりも、罪悪感を一人で抱え込まないことが大切です。
A. まずイライラの背景(睡眠不足・比較・余裕のなさ)を整理し、1日5分でも上の子だけの時間を作ることから始めてみてください。それでも気持ちが落ち着かない場合は、一時保育や地域の子育て支援を頼ることも有効な対処法です。
A. 一度イライラしてしまったからといって、それだけで関係が壊れると決まっているわけではありません。大切なのは、後から「さっきは強く言いすぎたね、大好きだよ」と気持ちを言葉で伝え直すことです。関わりを完璧にすることより、修復する姿勢の方が子どもに安心感を与えるとされています。
A. 地域の保健センターや子育て支援センター、児童家庭支援センターが相談窓口として利用できます。かかりつけの小児科医に伝えるだけでも、必要に応じて専門機関を紹介してもらえます。気持ちの落ち込みが強い場合は、よりそいホットライン(0120-279-338、24時間対応)も利用できます。
※この記事の内容は、育児の状態を整理するための一般的な情報であり、医学的な診断や治療の代替にはなりません。気持ちの落ち込みが続く場合や、お子さんへの対応に不安がある場合は、かかりつけ医・保健センター・児童家庭支援センターなど専門機関にご相談ください。
上の子をかわいく思えない瞬間があっても、それはあなたが「母親(父親)失格」だからではありません。比較・疲れ・余裕のなさが重なって起こる、多くの保護者が経験する自然な反応です。
モンテッソーリ教育が教えてくれるのは、「一人ひとりを個別に見る」という視点です。上の子だけの小さな時間を積み重ねることが、罪悪感をやわらげ、関係を立て直す一歩になります。
うまくいかない日があっても大丈夫です。少しずつで構いません。
※モンテチャットは子育ての関わり方を整理するサービスです。医療行為・診断・治療の代替ではありません。心身の不調が続く場合や、「消えたい」「子どもを傷つけたい」という気持ちがある場合は、モンテチャットではなく医療機関・公的相談窓口へすぐに相談してください。
イライラやしんどさを我慢するのではなく、原因を整理して相談先まで見つけられるコースです。