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イヤイヤ期の対処法7選|シーン別の声かけ・NG対応をモンテッソーリ視点で解説

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はじめに

「着替えもイヤ、ご飯もイヤ、お風呂もイヤ…」。何を言っても「イヤ!」が返ってくるイヤイヤ期。毎日繰り返されると、どう対応すればいいのか途方に暮れてしまいますよね。

この記事では、イヤイヤ期によくある7つのシーンに絞って、具体的な対処法と声かけの例をまとめました。

「わかってはいるけど、とっさに言葉が出ない」という方のために、そのまま使える声かけスクリプトと、やりがちだけど逆効果になるNG対応もあわせてご紹介します。モンテッソーリ教育の「子どもの気持ちを尊重する」という視点を軸に、今日から実践できる内容です。

先生
この記事の要点
  • 着替え・食事・買い物など7つのシーン別に具体的な対処法と声かけ例を紹介
  • 脅し・交換条件・感情的に叱るなど、やりがちなNG対応4つを解説
  • モンテッソーリの「気持ちの代弁」と「選択肢の提示」で子どもの自立を支援する
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筆者のプロフィール

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田中 洋子

  • みらいキッズモンテプリスクール 園長
  • モンテッソーリ教育幼稚園/保育園勤続 20 年
  • 日本モンテッソーリ協会ディプロマ取得
  • 幼稚園教諭免許
  • 保育士資格

目次

イヤイヤ期はなぜ起きるのか

イヤイヤ期は、子どもの自我が芽生える1歳半〜3歳頃に現れます。「自分でやりたい」「自分で決めたい」という気持ちが育っている証拠です。

しかしこの時期の子どもは、やりたい気持ちに対して言葉や体の発達が追いついていません。「本当はこうしたかった」をうまく伝えられないもどかしさが、「イヤ!」という全力の主張になって表れます。

また、モンテッソーリ教育でいう「秩序の敏感期」も重なります。いつもと同じ順番・場所・やり方でないと気が済まない時期で、大人から見ると「なぜそんなことで?」と感じるこだわりも、子どもにとっては非常に重要なことなのです。

つまり、イヤイヤ期は脳と心が大きく成長している時期。困らせたいのではなく、自立に向かって懸命にもがいている姿なのだと理解しておくと、対応の仕方が変わってきます。

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シーン別イヤイヤ期の対処法7選

1. 着替えを嫌がるとき

朝の着替えで「イヤ!」が始まるのは、イヤイヤ期の定番です。

原因: 今やっていることを中断させられること、自分で選べないことへの不満が多い。

対処法:

  • 選択肢を2つ出す:「赤いTシャツと青いTシャツ、どっちにする?」
  • 前の晩に一緒に選ぶ:寝る前に「明日はどれにする?」と聞いておく
  • 実況中継で遊びにする:「おっと、右手が袖に入りました!次は左手です!」
声かけOK例NG例
服の選択「どっちがいい?」「これ着なさい」
急いでるとき「お靴まで自分でできたらすごいね」「早くして!遅れるよ!」
拒否されたとき「まだ遊びたかったんだね」「いい加減にして」

2. 食事を食べない・遊び食べ

「食べたくない」「これイヤ」と言われると、栄養面が心配になりますよね。

原因: お腹が空いていない、食感や温度が合わない、自分で食べたいのに手伝われている。

対処法:

  • 子ども用の小さいスプーンや器を用意する:自分で食べられる環境を整える
  • 盛り付けは少量から:「全部食べた!」の達成感を優先する
  • 30分を目安に切り上げる:ダラダラ食べを防ぎ、次の食事で空腹を感じさせる
声かけOK例NG例
食べないとき「お腹いっぱいなんだね。ごちそうさまする?」「全部食べないとおやつなしだよ」
遊び食べ「スプーンはお口に持っていくものだよ」「ダメ!食べ物で遊ばないの!」
好き嫌い「ちょっとだけ舐めてみる?」「好き嫌いしちゃダメ」

3. スーパーや外出先で泣く・動かない

外出先でのイヤイヤは、周囲の目もあって焦りますよね。

原因: まだ遊びたい、帰りたくない、欲しいものが買ってもらえない。

対処法:

  • 出発前に約束する:「お菓子は1つだけ選ぼうね」「公園は時計の針がここまでね」
  • 気持ちを代弁してから選択肢を出す:「まだ遊びたかったんだね。あと1回滑り台する?それともブランコ?」
  • 安全な場所で待つ:泣いている最中は何を言っても入らない。落ち着くまでそばにいる
声かけOK例NG例
帰りたがらない「楽しかったね。最後に何する?」「帰るよ!もう置いていくからね」
物を欲しがる「これが気になるんだね。今日は見るだけにしよう」「買わないって言ってるでしょ!」
泣き出したしゃがんで「悲しかったね」「泣いてもダメなものはダメ」

4. お風呂に入りたがらない

お風呂は「遊びの中断」と「裸になる不快感」が重なるため、イヤイヤが出やすいシーンです。

原因: 遊びを中断させられる、お湯の温度や音が苦手、自分のタイミングではない。

対処法:

  • 5分前に予告する:「時計の長い針がここに来たらお風呂だよ」
  • お風呂での楽しみを用意する:「今日はどのおもちゃ連れていく?」
  • 順番を子どもに決めさせる:「頭と体、どっちから洗う?」
声かけOK例NG例
入浴の誘い「どのおもちゃ連れていく?」「早く入りなさい!」
タイミング「長い針がここに来たらお風呂だよ」「いいから今すぐ!」
洗う順番「頭と体、どっちから洗う?」「じっとして!動かないで」

5. 歯磨きを嫌がるとき

口の中に異物が入る感覚は、子どもにとって不快なことが多いです。

原因: 口に触れられるのが嫌、仕上げ磨きの力加減が強い、自分でやりたい。

対処法:

  • まず子どもに自分で磨かせる:「自分でやってみて。最後にお母さんが仕上げするね」
  • 歯ブラシを選ばせる:好きな色や柄のものを一緒に選ぶ
  • 鏡を見せる:「お口の中にバイキンいるかな?見てみよう」
声かけOK例NG例
歯磨きの誘い「バイキンいるかな?鏡で見てみよう」「虫歯になるよ!」
自分でやりたい「まず自分でやってみて」「ちゃんと磨けないでしょ」
仕上げ磨き「最後にお母さんがピカピカにするね」「口開けなさい!」

6. 寝る前にぐずる

「まだ寝ない」「もっと遊ぶ」は、1日の終わりに親が最も疲れている時間帯だけに、つらいシーンです。

原因: まだ遊びたい、暗い部屋が怖い、親と離れたくない。

対処法:

  • 就寝までのルーティンを固定する:「お風呂→歯磨き→絵本→おやすみ」の順番をいつも同じにする
  • 絵本の冊数を約束する:「今日は2冊読もうね。どれにする?」
  • 終わりの合図を決める:「おやすみのぎゅー」など決まった儀式をつくる

秩序の敏感期にある子どもは「いつもと同じ」に安心します。毎日同じ流れを繰り返すことが、最も効果的な対処法です。

声かけOK例NG例
寝る時間「絵本は2冊読もうね。どれにする?」「もう寝なさい!」
まだ遊びたい「楽しかったね。おやすみのぎゅーしよう」「いつまで起きてるの!」
暗がりを怖がる「お気に入りのぬいぐるみと一緒にねんねしよう」「怖くないでしょ、大げさね」

7. 自分でやりたい(でもできない)とき

靴を自分で履きたい、ボタンを自分で留めたい…でもうまくいかなくて大泣き。

原因: 自立への強い欲求と、まだ追いつかない手先の発達とのギャップ。

対処法:

  • 途中まで手伝い、最後の一手は子どもに任せる:靴の場合、かかとまで入れてあげて「最後ギュッてしてみて」
  • 時間の余裕をもつ:急いでいるときほど「自分で!」が出る。朝は10分早く起きる
  • できたことに注目する:「自分で足を入れられたね!」
声かけOK例NG例
やりたがる「自分でやってみよう!」「まだ無理でしょ」
できなくて泣く「悔しかったね。ここまでできたよ」「だから言ったでしょ」
手伝い方「最後のギュッだけやってみて」「貸して、やってあげる」
「うちの子にはどう声をかければいい?」

シーンや年齢によって、効果的な声かけは変わります。モンテチャットでは、お子さまの状況に合わせた対応のヒントをプロと一緒に考えられます。

モンテチャットの利用イメージ

やってはいけないNG対応4つ

イヤイヤ期の対応で、ついやってしまいがちだけれど逆効果になるNG対応をまとめます。

NG1: 脅す

「そんなにイヤなら置いていくよ」「もう知らないからね」という脅しは、子どもに強い恐怖を与えます。一時的に従うことはあっても、親への信頼が揺らぎ、不安からさらにイヤイヤが悪化することがあります。

NG2: 感情的に怒鳴る

大人が感情的になると、子どもは「自分の気持ちを出してはいけない」と学んでしまいます。自己表現を抑え込むことは、自己肯定感の低下につながります。怒りが込み上げたら、6秒だけ深呼吸してください。

NG3: 交換条件で釣る

「お菓子あげるから着替えて」「おもちゃ買ってあげるから静かにして」は、その場しのぎにはなっても、「ゴネれば物がもらえる」という誤った学習につながります。

NG4: 完全に無視して放置する

泣いている子どもをしばらく見守ることは必要ですが、部屋から出て行く・完全に無視するのは避けましょう。信頼している親がいなくなると、子どもは絶望感でいっぱいになります。そばにいて、落ち着くのを待つのが基本です。

NG対応のまとめ
  1. 脅し:「置いていくよ」→ 恐怖で一時的に従うが、信頼関係が壊れる
  2. 感情的に叱る:怒鳴る → 自己肯定感が下がり、気持ちを出せなくなる
  3. 交換条件:「お菓子あげるから」→ ゴネれば得すると学習してしまう
  4. 完全無視:部屋を出る → 子どもが絶望し、不安が増す

対処の基本は「共感 → 選択肢」の2ステップ

シーンごとに対処法は異なりますが、共通する基本は2ステップです。

ステップ1: 気持ちを代弁する(共感)

「イヤだったんだね」「まだやりたかったんだね」「自分でやりたかったんだね」

子どもは「わかってもらえた」と感じるだけで、気持ちが落ち着き始めます。いきなり解決策を出すのではなく、まず受け止めることが大切です。

ステップ2: 選択肢を提示する

「赤と青、どっちにする?」「歩く?ベビーカーに乗る?」

2〜3の選択肢を出すことで、子どもは「自分で決められた」という満足感を得られます。「自分で決めた」ことには、子どもは驚くほど素直に従います。

この2ステップは、モンテッソーリ教育の「子どもの意思を尊重し、自己決定の機会をつくる」という考え方に基づいています。

よくある質問

Q. イヤイヤ期はいつからいつまで?

A. 一般的に1歳半頃から始まり、2歳前後にピークを迎え、3〜4歳頃に落ち着くことが多いです。個人差が大きく、早い子は1歳前後、遅い子は3歳頃から始まることもあります。前頭前野(感情のコントロールを担う脳の部位)が発達するにつれて、少しずつ落ち着いていきます。

Q. イヤイヤ期に絶対やってはいけないことは?

A. 「置いていくよ」などの脅し、感情的に怒鳴る、無視して放置する、「お菓子あげるから」などの交換条件の4つは避けましょう。子どもの自己肯定感や信頼関係を損なう原因になります。

Q. 外出先でイヤイヤが始まったらどうすればいい?

A. まず安全な場所に移動し、しゃがんで目線を合わせます。「帰りたくなかったんだね」と気持ちを代弁してから、「ベビーカーに乗る?歩く?」と選択肢を出しましょう。事前に「お店では1つだけ選ぼうね」と約束しておくのも効果的です。

Q. イヤイヤ期が特にひどい子の特徴は?

A. 言葉の発達がゆっくりな子、こだわりが強い子、感受性が豊かな子はイヤイヤが激しくなる傾向があります。これは「わがまま」ではなく、自分の気持ちをうまく言葉にできないもどかしさの表れです。

Q. イヤイヤ期に親が疲れたときはどうすればいい?

A. 一時保育や家族に頼り、自分だけの時間をつくることが大切です。「完璧な対応」を目指さず、安全さえ確保できていればOKという基準で自分を許しましょう。

まとめ

イヤイヤ期は、子どもが自立に向かって成長している大切な時期です。

すべてのシーンに共通するのは、まず気持ちを受け止め、次に選択肢を出すという2ステップ。完璧に対応する必要はありません。10回中1回でもうまくいけば、それで十分です。

今日から使えるポイント
  1. 「イヤ!」と言われたら、まず「〜したかったんだね」と気持ちを代弁する
  2. 2つの選択肢を出して、子どもに「自分で決めた」感覚をつくる
  3. 脅し・交換条件・感情的に叱ることは避け、そばにいて待つ

「今日もイヤイヤ大変だったな」と思ったときは、それだけお子さまと真剣に向き合った証拠です。ひとりで抱え込まず、頼れるところに頼りながら、この時期を乗り越えていきましょう。

イヤイヤ期の悩み、ひとりで抱えていませんか?

お子さまの年齢や性格に合わせた声かけのコツを、モンテッソーリのプロと一緒に考えられます。まずは気軽に相談してみてください。

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