認可外保育園のデメリットとは?8つの注意点とメリットも解説

認可外保育園のデメリットとは?8つの注意点とメリットも解説

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はじめに

「認可外保育園も候補に入れているけれど、認可園と比べて何が違うのか、正直なところが知りたい」——保活を進める中で、そう感じる保護者の方は少なくありません。

料金面は別記事で詳しく比較していますが、費用以外にも、保育士の配置基準や施設の基準など、認可外保育園ならではの注意点があります。良い面だけでも悪い面だけでもなく、両方をフラットに知ったうえで判断することが、入園後の後悔を防ぐ一番の近道です。

この記事では、認可外保育園の主なデメリット8つを、見学で確認できるポイントとあわせて解説します。あわせて、認可外保育園だからこそのメリットも整理し、バランスよく判断できるようにまとめました。

なお、この記事を書いている当園(みらいキッズモンテプリスクール)自身も認可外保育施設です。デメリットを他人事として並べるのではなく、それぞれの項目に対して当園が実際どう向き合っているかもあわせてご紹介します。

先生
この記事の要点
  • 保育士配置や施設基準の緩やかさが園ごとの差につながりやすい
  • デメリットの多くは見学で確認できるため、チェックポイントを事前に知っておくことが大切
  • 独自プログラムや柔軟な受け入れなど、認可外ならではのメリットも存在する
  • 当園(認可外保育施設)の取り組みも、各デメリットに対する実例としてあわせて紹介

筆者のプロフィール

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田中 洋子

  • みらいキッズモンテプリスクール 園長
  • モンテッソーリ教育幼稚園/保育園勤続 20 年
  • 日本モンテッソーリ協会ディプロマ取得
  • 幼稚園教諭免許
  • 保育士資格
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目次

認可外保育園とは?認可保育園との違い

認可外保育園とは、児童福祉法に基づく都道府県等の認可基準(施設の面積、保育士の配置数、給食設備など)を満たしていない、または申請していない保育施設のことです。認可を受けていないだけで、無届けの違法な施設という意味ではありません。届出の対象となる認可外保育園は都道府県等への届出が義務付けられており、原則として年1回以上の立入調査を受けます(施設の規模等により対象外となる類型もあります)。

認可保育園との主な違いは、次の3点に整理できます。

認可保育園との主な違い
  1. 設置基準:施設面積・保育士配置数・給食設備の基準が認可より緩やか
  2. 入園方法:自治体の点数制選考がなく、施設と保護者の直接契約
  3. 保育料補助:国・自治体からの運営費補助が少なく、保育料は施設が独自に設定

設置基準:施設面積・保育士配置数・給食設備の基準が認可より緩やか

認可保育園は児童福祉施設最低基準に基づき、0〜1歳児の乳児室は子ども1人あたり1.65平方メートル以上、はいはいなどをするほふく室は3.3平方メートル以上、保育士1人あたりの子どもの人数の上限などが細かく定められています。認可外保育園にも「認可外保育施設指導監督基準」があり、保育室の面積は乳幼児1人あたりおおむね1.65平方メートル以上という基準が設けられていますが、認可基準より緩やかな内容です。

入園方法:自治体の点数制選考がなく、施設と保護者の直接契約

認可保育園は自治体が保護者の就労状況などを点数化して選考しますが、認可外保育園は施設と保護者の直接契約です。空きがあれば、点数に関わらず申し込みやすいという特徴があります。

保育料補助:国・自治体からの運営費補助が少なく、保育料は施設が独自に設定

認可保育園は運営費の多くを公費でまかなっているため保育料が抑えられていますが、認可外保育園は保護者からの保育料が主な収入源です。費用面の詳しい比較は、認可外保育園の総コスト比較記事で解説しています。

なぜ入園前にデメリットを知っておくべきか

「認可外だから」という理由だけで避けたり、逆に「料金が合うから」という理由だけで即決したりすると、入園後に「思っていたのと違った」というミスマッチが起きやすくなります。

認可外保育園は基準が緩やかな分、園ごとの運営方針や質の差が大きい世界でもあります。裏を返せば、事前にデメリットになりやすいポイントを知っておけば、見学の際に「その園が実際どうなのか」を具体的に見極められるということです。デメリットを知ることは、その園を避けるためではなく、後悔のない選択をするための準備と考えてください。

認可外保育園の主なデメリット8つ

まず全体像を一覧で確認し、それぞれの内容を後ほど詳しく解説します。

認可外保育園の主なデメリット8つ
  1. 保育士配置基準が緩やかで、有資格者の割合が園によって差がある
  2. 施設面積・園庭の基準が緩やかで、室内外のスペースが狭いことがある
  3. 指導監督基準の順守状況が園ごとにばらつく
  4. 経営基盤の情報が見えにくく、閉園・移転のリスクを把握しづらい
  5. 第三者評価や情報公開が任意のため、比較材料が少ない
  6. 職員の入れ替わりや研修体制が園によって大きく異なる
  7. 保育料の補助が少なく、負担が大きくなりやすい
  8. 自治体の窓口やサポートが認可保育園より届きにくい

1. 保育士配置基準が緩やかで、有資格者の割合が園によって差がある

認可保育園では保育士配置基準を満たす保育士全員が有資格者である必要がありますが、認可外保育園は保育従事者のおおむね3分の1以上が保育士または看護師(准看護師を含む)の資格を持っていれば基準を満たします。有資格者の割合が高い園もあれば、最低限にとどめている園もあり、見学だけでは分かりにくい部分です。

当園の場合

定員14名の少人数制で運営しています。具体的な配置基準の数値をここで断定するものではありませんが、在園保護者アンケート(2025年1月実施、回答数7件)では「少人数制で一人ひとりに目が行き届く」という回答が5/7を占めました。実際の保育士の人数や関わり方は、見学時にご自身の目でご確認いただけます。

2. 施設面積・園庭の基準が緩やかで、室内外のスペースが狭いことがある

認可保育園は児童福祉施設の設備運営基準により、原則として屋外遊戯場(付近の代替地を含む)の設置が義務付けられ、面積基準も年齢別(乳児室1.65平方メートル以上、ほふく室3.3平方メートル以上など)に細かく定められています。認可外保育園にも保育室1人あたりおおむね1.65平方メートル以上という基準はありますが、屋外遊戯場の設置義務自体がありません。ビルの1室のみで運営し、屋外で遊べるスペースを園独自には持たない園もあります。スペースの狭さ自体が悪いわけではありませんが、日々の活動にどう影響するかは見学で確認すべきポイントです。

当園の場合

当園には園庭はありませんが、徒歩すぐの公園へ出かけて、思い切り体を動かす時間を日々の保育に取り入れています。少人数だからこそ一人ひとりの様子を見ながら、安心して外遊びを楽しめる環境です。室内にも、クッション素材の遊具など安全に配慮した遊びのスペースを設けています。

3. 指導監督基準の順守状況が園ごとにばらつく

認可外保育施設指導監督基準では、非常災害対策や衛生管理、健康診断の実施などが定められています。都道府県等の立入調査でこれらの順守状況を確認していますが、調査は年1回程度のため、日々の運営がすべて監督されているわけではありません。順守状況の結果は自治体のホームページで公表されていることが多いため、事前に確認できます。

当園の場合

神戸市への届出対象施設として、年1回以上の運営状況報告を行っています。指導監督基準の順守状況や立入調査の結果は、神戸市の公表情報でご確認いただけます。当園に限らず、気になる園があれば見学とあわせてチェックしてみることをおすすめします。

4. 経営基盤の情報が見えにくく、閉園・移転のリスクを把握しづらい

認可保育園は自治体との連携が深く経営の継続性が比較的見えやすい一方、認可外保育園は民間事業者としての経営判断に左右されます。運営年数や在籍児童数の推移など、経営の安定性を示す情報を園に直接尋ねてみることをおすすめします。

当園の場合

モンテッソーリ講師歴20年の代表が運営に直接携わっています。運営状況や今後の見通しなど、数字だけでは見えない部分については、ぜひ見学時にお問い合わせください。

5. 第三者評価や情報公開が任意のため、比較材料が少ない

認可保育園は自治体の指導監査や情報公開の枠組みが整っていますが、認可外保育園は第三者評価の受審や情報公開が任意の園もあります。園のホームページやパンフレットだけで判断せず、見学時に保育方針や日々のプログラムを具体的に質問することが比較材料を増やすことにつながります。

当園の場合

第三者機関による評価は受けていませんが、在園家庭向けの満足度アンケートの結果を公開しています。「ご友人や知人にどの程度おすすめしたいか」という質問には平均8.9点(10点満点中)、「モンテッソーリ教育の効果を感じるか」という質問には回答者全員が「感じる」と答えてくださいました。実際の保護者の声は、保護者の声ページでもご紹介しています。

6. 職員の入れ替わりや研修体制が園によって大きく異なる

保育士の待遇や研修制度は園の方針によって差が大きく、職員の定着率にも影響します。担任が頻繁に変わると、子どもが安心して過ごせる環境づくりに影響することがあります。見学時に「勤続年数の長い先生が多いか」を聞いてみるのも一つの方法です。

当園の場合

少人数体制で、モンテッソーリ講師歴20年の代表自身が日々の保育に携わっています。担当者が大きく入れ替わる心配が少ない環境です。

7. 保育料の補助が少なく、負担が大きくなりやすい

認可保育園は運営費の多くが公費でまかなわれているため保育料が抑えられていますが、認可外保育園は保護者負担が主な財源です。国の指導監督基準を満たした施設を利用し、保護者が市区町村から「保育の必要性の認定(施設等利用給付認定)」を受けていれば無償化補助(3〜5歳は月3.7万円が上限)がありますが、施設の対象要件・保護者の認定のどちらか一方でも欠けると対象外になり、認可保育園と比べると保護者の実質負担が大きくなりやすい傾向があります。無償化の条件は認可外保育園の無償化申請条件の記事、習い事込みの総コストで比較する視点は、認可外保育園の総コスト比較記事で詳しく解説しています。

当園の場合

当園は国の指導監督基準を満たした届出済みの認可外保育施設として無償化の対象施設です。3〜5歳のお子さんで、市区町村から「保育の必要性の認定(施設等利用給付認定)」を受けている場合は、月3.7万円を上限に補助を受けられます(対象可否は自治体窓口でのご確認をおすすめします)。英語・リトミック・体育・クッキング・華道の5つのプログラムが保育時間内にすべて含まれているため、習い事を別途通わせる費用や送迎の手間を抑えられます。

8. 自治体の窓口やサポートが認可保育園より届きにくい

認可保育園は自治体の管轄下にあるため、トラブル時に自治体の窓口が間に入りやすい一方、認可外保育園は施設と保護者の直接契約が基本のため、まずは園との話し合いが中心になります。契約内容や緊急連絡体制を入園前に確認しておくと安心です。

当園の場合

見学申し込み時にLINEでご登録いただき、日々の連絡や相談を直接やり取りできる体制を整えています。在園保護者アンケートでも「保護者とのコミュニケーションがスムーズ」という回答をいただいています(4/7)。

見学でデメリットを見極める4つのチェックポイント

デメリットとして挙げた項目の多くは、見学の際に確認できます。特に次の4点は、その場で見て・聞いて判断しやすいポイントです。

見学でのチェックポイント
  1. 保育士1人あたりの子どもの人数と、実際の関わり方
  2. 室内外のスペースの広さと、日々の外遊びの実施状況
  3. 指導監督基準の届出状況と、直近の立入調査結果の公表有無
  4. 職員の勤続年数や、緊急時の対応体制の説明の具体性

保育士1人あたりの子どもの人数と、実際の関わり方

配置人数を聞くだけでなく、実際にその場で子どもたちとどう関わっているかを見ることが大切です。声かけの様子や、子ども一人ひとりに目が届いているかを観察しましょう。

室内外のスペースの広さと、日々の外遊びの実施状況

園庭がない場合は、外遊びをどのように確保しているか(近隣公園への移動頻度、移動時の安全対策など)を具体的に質問してみてください。

指導監督基準の届出状況と、直近の立入調査結果の公表有無

自治体のホームページで、認可外保育施設の届出状況や指導監督基準の充足状況を事前に調べておくと、見学時の質問がより具体的になります。

職員の勤続年数や、緊急時の対応体制の説明の具体性

質問への回答が具体的かどうかも判断材料になります。曖昧な回答が続く場合は、追加で資料や説明を求めてみましょう。

より詳しい見学時のチェック項目は、以下の記事もあわせてご覧ください。

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保育園見学チェックリスト20項目|当日その場で見る・確認するポイント
保育園見学チェックリスト20項目|当日その場で見る・確認するポイント

認可外保育園ならではのメリットも知っておこう

デメリットだけでなく、認可外保育園だからこそのメリットもあります。園選びでは、デメリットとメリットの両方を家庭の優先順位に照らして考えることが大切です。

認可外保育園のメリット
  1. 独自の教育プログラムを保育時間内に組み込みやすい
  2. 点数制の選考がなく、預けたいタイミングで申し込みやすい
  3. 少人数制できめ細かい保育を行っている園がある
  4. 延長保育や受け入れ年齢など、運営方針を柔軟に設定しやすい

独自の教育プログラムを保育時間内に組み込みやすい

認可保育園はカリキュラムの自由度に制約がありますが、認可外保育園は英語やリトミックなど、園独自のプログラムを保育時間内に組み込みやすいという特徴があります。習い事を別途通わせる手間や費用が省ける点も、家庭によっては大きなメリットになります。

点数制の選考がなく、預けたいタイミングで申し込みやすい

認可保育園は自治体の点数制選考があり、就労状況によっては入園できないこともあります。認可外保育園は施設と保護者の直接契約のため、空きがあれば柔軟に申し込みやすい点はメリットです。

少人数制できめ細かい保育を行っている園がある

認可保育園より少人数制で運営している園も多く、子ども一人ひとりの様子に合わせた保育を行いやすい環境があります。

延長保育や受け入れ年齢など、運営方針を柔軟に設定しやすい

認可保育園の基準に縛られない分、延長保育の時間や受け入れ年齢など、園独自の判断で柔軟に対応している施設もあります。家庭のライフスタイルに合う園を見つけやすい場合があります。

よくある質問

認可外保育園の最大のデメリットは何ですか?

園によって差が大きい点です。保育士配置基準や施設面積の基準が認可保育園より緩やかなため、質の高い園もあれば安全対策が手薄な園もあります。見学で実際の保育士配置や施設の様子を自分の目で確かめることが欠かせません。

認可外保育園は危険なのですか?

すべての認可外保育園が危険というわけではありません。都道府県による立入調査を受けており、指導監督基準を満たして運営している園も多くあります。ただし基準の緩やかさゆえに園ごとの差が出やすいため、見学で保育士の配置や安全対策を確認したうえで判断することが大切です。

認可外保育園にメリットはありますか?

あります。英語やモンテッソーリ教育など独自のプログラムを組み込みやすく、少人数制できめ細かい保育を受けられる園が多いのが特徴です。認可保育園のような点数制の選考がなく、預けたいタイミングで申し込みやすい点もメリットです。

認可外保育園のデメリットは見学で分かりますか?

多くの部分は見学で確認できます。保育士の人数と子どもの様子、室内外のスペース、安全対策の説明の具体性、指導監督基準の届出状況などは、当日その場で見て質問することで判断材料になります。

費用面のデメリットも知っておくべきですか?

はい。認可保育園より保育料の補助が少なく、負担が大きくなりやすい傾向はあります。ただし無償化補助や園独自のプログラム込みの総コストで比較すると印象が変わることも多いため、費用は別途「総コスト」の視点で確認することをおすすめします。

まとめ

認可外保育園のデメリットは、保育士配置や施設基準の緩やかさに起因する「園ごとの差」に集約されます。裏を返せば、見学で保育士の関わり方・スペースの使い方・指導監督基準の届出状況などを具体的に確認すれば、その園が家庭にとって安心できる環境かどうかを見極められるということです。

同時に、独自プログラムの柔軟さや少人数制のきめ細かさなど、認可外保育園ならではのメリットもあります。デメリットだけを理由に選択肢から外すのではなく、メリットとあわせて家庭の優先順位に照らして判断することが、後悔のない園選びにつながります。

この記事を書いている当園も認可外保育園の一つとして、それぞれのデメリットに対する取り組みをあわせて紹介しました。ただし、これは当園に限った話ではなく、気になる園があれば同じ視点で直接確認してみることをおすすめします。

一人で悩まずに、実際の園の様子を見ながら考えるのも一つの方法です。

参考資料

この記事の指導監督基準に関する情報は、以下の公的資料をもとに作成しています。

※指導監督基準の内容は改正される場合があります。最新の基準は各都道府県・自治体の公式サイトでご確認ください。

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