お子様が間違ってしまった時、つい怒ってしまったり間違いを指摘したりしていませんか?
間違いを指摘してしまうと子どもは傷ついてしまうこともあるでしょう。そのため、どのようなサポートをすればよいのか、悩んでしまうママさんも多いのではないでしょうか。
子ども自ら間違いに気づき、それを訂正していくことが理想だと思います。モンテッソーリ教育ではそれを間違いの自己訂正と呼びます。
今日は子どもが間違いを自己訂正できるようになるためには、どのようなサポートが必要なのかについて考えてみます。
田中 洋子
大人が子どもに「間違ってるよ!」と指摘すると、子どもの興味関心を損なってしまう恐れがあります。なので、大人は言葉で指摘するのではなく、サポートすることが大切です。 子どもが何かに夢中になっている時、自分で間違いに気付けるようにするにはどうしたらいいのでしょうか?
子どもが間違ってしまった時、まずは自分で気づくのを待ちます。そして、自己訂正ができるように、さりげなく配慮することが大切です。 例えば、子どもがパズルを組み立てているときに、ピースがはまらなかった場合、大人が代わってはめ込むのではなく、子どもに「もう一度考えてみよう」と促します。このようにサポートすることで、子ども自身が正しい答えを見つけることができます。
子どもができないときには、手をさしのべたり、代わってあげたりすることは控えましょう。代わりに、子どもがやり通している過程を認め、誉めてあげることが大切です。
また、子どもは手で物に触れることで、学びを深めることができます。そのため、子ども自ら動いて見て考えて推測して行動することが大切です。 子どもが「ひとりでできた!」と感じる瞬間を共感し、喜びを分かち合うことで、子どもの自信や自己肯定感を高めることができます。
子育てにおいて、自己訂正は非常に重要な要素です。子どもは、自己訂正を通じて自己評価を高め、自己肯定感を育んでいきます。
自分で「これはちょっと違うかもしれないな」と気づいて修正することができれば、自分でできることを自覚し、自己肯定感が高まります。
また、子どもたちは、自己訂正を通じて自己成長を実感することができます。自己成長とは、自分自身が少しずつ成長していくことです。
最初は苦手だったことが、練習を重ねるうちに徐々に上達していくことができると、自己成長を感じることができます。
自己訂正は、将来の学習にも大きく影響を与えます。自分で自己訂正ができるようになることで、自分で学びを進めることができるようになります。 自己訂正ができると、自分で考え、行動することができるようになっていきます。
親が子どもに対して、「こうやったらもっと良くなるよ」とアドバイスすることも必要です。 しかし、その前に、子どもたち自身が自己訂正をできるような機会を与えることが大切です。 自己訂正を通じて、自己肯定感を高め、自己成長を実感し、将来の学習に必要な力を身につけていきます!