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「最近、後追いが始まった気がする」「うちはまだ後追いしないけど、いつから始まるの?」
ハイハイができるようになった頃から、姿が見えなくなると泣いて追いかけてくる「後追い」。始まる時期には個人差が大きく、月齢の目安を知らないまま「早すぎる?遅すぎる?」と不安になる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、後追いがいつから始まるのかという月齢の目安と発達的な背景を整理し、モンテッソーリ教育の視点から今日からできる関わり方を解説します。時期の見通しが持てると、日々の対応もラクになります。
田中 洋子
後追いとは、養育者の姿が見えなくなったときに泣いたり、後を追いかけて探し回ったりする行動のことです。安全基地として認識している養育者から離れる不安(分離不安)が主な理由と考えられています。
モンテッソーリ教育では、この時期の赤ちゃんの行動を「困った行動」としてではなく、「今、どんな発達の土台を育てている最中か」という視点で見ます。後追いも、赤ちゃんが養育者との関係を通して安心できる環境を確かめている、発達の一過程として捉えます。
モンテッソーリ教育とはどのような考え方か、基本から詳しく知りたい方はこちらの記事も参考にしてください。
後追いが始まる時期には統一された基準はなく、育児書や機関によって示される月齢が異なります。ここでは目安として押さえておきたい流れを紹介します。
早い赤ちゃんでは生後5〜6ヶ月頃から、養育者の姿が見えなくなると泣くようすが見られ始めます。この時期はまだ自分で追いかけることは難しく、泣いて存在をアピールする段階です。
ハイハイができるようになる生後9〜11ヶ月頃になると、実際に体を使って追いかけられるようになり、後追いが本格化しやすい時期を迎えます。トイレや洗面所までついてくる、という状態はこの時期によく見られます。
後追いが始まる時期・強さには個人差が非常に大きく、目安の月齢通りに始まらないことも珍しくありません。もともと不安を感じにくい気質の子や、家族が常に近くにいる住環境では、後追いが目立ちにくい傾向があります。目安はあくまで目安として捉え、月齢だけで一喜一憂しないようにしましょう。
後追いが特定の時期に集中して見られるのには、発達的な理由があります。
後追いという行動自体は、体を使って移動する力がなければ成立しません。ハイハイやつかまり立ちができるようになる時期と後追いのピークが重なりやすいのは、「追いかけたい」という気持ちに、体の発達が追いついてくるためです。
モンテッソーリ教育をはじめとした発達心理学の分野では、「見えなくなったものも存在し続けている」という理解を対象物の永続性と呼びます。この理解が育つ途中の赤ちゃんにとって、養育者が視界から消えることは「いなくなってしまった」に近い感覚です。だからこそ不安になり、後を追いかけたり泣いたりします。
対象物の永続性の理解が進むにつれて、「見えなくても、いなくなったわけではない」と分かるようになり、後追いは少しずつ落ち着いていきます。
後追いが始まったとき、無理に止めさせようとする必要はありません。ここでは、今日から取り入れやすい関わり方を紹介します。
部屋を出るときは「ちょっとキッチンに行ってくるね」など、短くても必ず声をかけてから離れましょう。戻ってきたときも「ただいま」と声をかける、という一貫した繰り返しが、赤ちゃんの安心感を育てます。
「いないいないばあ」や、布の下にものを隠して探す遊びは、対象物の永続性の理解を育む代表的な遊びです。この感覚が育つと、養育者が視界から消えても「いなくなったわけではない」と理解しやすくなり、後追いが少しずつ落ち着く土台になります。
後追いが激しい時期は、家事が思うように進まず疲れてしまいますよね。抱っこ紐やおんぶで物理的に密着させながら家事をこなす、家事のハードルを一時的に下げる、といった工夫で乗り切りやすくなります。ただし抱っこ紐やおんぶを使うのは、洗濯物たたみや簡単な片付けなど安全な軽作業に限定してください。調理や熱湯・刃物・洗剤を扱う家事は、やけどや切創、薬剤曝露の危険があるため、赤ちゃんを抱っこ紐やおんぶで密着させたまま行うのは避けましょう。この時期はいずれ落ち着いていく期間だと捉え、完璧を目指さなくて大丈夫です。
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後追いの時期や強さは個人差が大きいものですが、それでも気になる場合は自己判断で抱え込まず、専門機関に相談することをおすすめします。
自治体の乳幼児健診や子育て相談窓口、かかりつけの小児科医は、月齢に応じた発達の様子を確認できる身近な相談先です。気になる段階で相談しても、早すぎるということはありません。
A. 早い赤ちゃんで生後5〜6ヶ月頃から見られ、ハイハイができるようになる生後9〜11ヶ月頃にピークを迎えることが多いとされています。ただし始まる時期には個人差が大きく、この月齢はあくまで目安です。
A. 多くの場合、1歳半〜2歳頃にかけて少しずつ落ち着いていきます。対象物の永続性の理解が進み、言葉で気持ちを伝えられるようになるにつれて、後追いの頻度は自然に減っていく傾向があります。
A. 後追いの強さや有無には個人差があり、始まらない、してもすぐに落ち着くお子さんは珍しくありません。後追いの有無だけで愛着形成や発達を判断することはできないため、その一点だけで心配しすぎる必要はありません。
A. 抱っこ紐やおんぶで物理的に密着させながら家事を進める、離れる前に必ず声をかける、家事のハードルを一時的に下げるといった工夫が有効です。ただし抱っこ紐やおんぶを使うのは、洗濯物たたみや簡単な片付けなど安全な軽作業に限定してください。調理や熱湯・刃物・洗剤を扱う家事は、やけどや切創、薬剤曝露の危険があるため避けましょう。この時期はいずれ終わる期間と捉え、完璧を目指さないことも大切です。
後追いが始まる時期には個人差が大きく、月齢の目安通りに進まなくても心配しすぎる必要はありません。ハイハイなどの運動発達と、対象物の永続性という2つの理解が育つ過程で、多くの赤ちゃんが通る自然な発達の一段階です。
⚠️ 免責事項 本記事の情報は一般的な教育・育児情報の提供を目的としており、医療アドバイスではありません。モンテチャットも医療行為や診断の代わりにはなりません。 お子様の発達に関するご心配は、必ず小児科医や自治体の専門窓口にご相談ください。
「うちの子は目安通りじゃないかも」と感じても、それだけで焦る必要はありません。目の前のお子さんの様子に、少しずつ寄り添っていきましょう。