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「ハイハイができるようになったのに、離れても全然泣かない」「後追いがないなんて、うちの子は愛着形成がうまくいっていないのでは…」
育児雑誌やSNSで「後追いは愛着の証」と聞くと、後追いをしない我が子を見て不安になってしまいますよね。
この記事では、赤ちゃんが後追いをしない考えられる原因と、発達との関係の正しい理解、モンテッソーリ教育の視点から今日からできる関わり方を解説します。原因を知ると、余計な不安を手放しやすくなります。
田中 洋子
後追いをしない背景には、いくつかの要因が考えられます。一つに絞り込めるものではなく、複数が重なっていることも多いです。
後追いは早い赤ちゃんで生後5〜6ヶ月頃から始まり、ハイハイができるようになる生後9〜11ヶ月頃にピークを迎えることが多いとされていますが、始まる時期・強さともに個人差が非常に大きい行動です。もともと不安を感じにくい気質の子や、マイペースな性格の子は、後追いが目立たない傾向があります。
家族が常に近くにいる環境や、部屋の仕切りが少なく養育者の姿が見えやすい住環境では、「離れた」と感じる場面自体が少なく、結果として後追いが目立ちにくくなります。逆に核家族で養育者と離れる場面が多い環境では、後追いが強く出やすいと言われています。
後追いは愛着行動の一つの表れ方ではありますが、唯一のサインではありません。目が合う、笑いかける、抱っこで落ち着く、養育者の声に反応するといった行動も、愛着が育っている大切なサインです。後追いという一つの行動だけを切り取って一喜一憂する必要はありません。
検索すると「後追いをしない=発達障害」という情報を目にして、より不安になった方もいるかもしれません。
後追いの有無だけで発達の特性を判断することはできません。後追いをしなくても定型発達の赤ちゃんは多くいますし、反対に後追いが強くても発達に特性がある場合もあります。後追い単体は診断材料にならないと理解しておくことが、まず大切です。
視線が合いにくい、名前を呼んでも振り向かない、指差しをしない、表情の変化が少ないといった複数のサインが重なって気になる場合は、自己判断で結論を出さず、自治体の乳幼児健診や小児科医、地域の子育て相談窓口に相談することをおすすめします。気になる段階で相談しても早すぎることはありません。
モンテッソーリ教育では、赤ちゃんの発達を「愛着行動の強さ」ではなく、「安心できる環境が整っているかどうか」という視点で見ます。赤ちゃんが後追いをしないのは、裏を返せば「今いる環境に安心しきっている」というサインである可能性もあります。
モンテッソーリ教育とはどのような考え方か、基本から詳しく知りたい方はこちらの記事も参考にしてください。
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後追いを無理に引き出す必要はありません。ここでは、赤ちゃんとの愛着を育みながら、今日から取り入れやすい関わり方を紹介します。
部屋を出るときは「ちょっとキッチンに行ってくるね」など、短くても必ず声をかけてから離れましょう。黙って姿を消すことを繰り返すと、赤ちゃんが「気づいたらいなくなる」という不安を学習しやすくなります。声をかけて離れ、戻ってきたときも「ただいま」と声をかける、という一貫した繰り返しが、後追いの有無に関わらず安心感を育てます。
「いないいないばあ」や、布の下にものを隠して探す遊びは、モンテッソーリ教育でも重視される「対象物の永続性」(見えなくなったものも存在し続けるという理解)を育みます。この感覚が育つと、養育者が視界から消えても「いなくなったわけではない」と理解しやすくなり、後追いをするかどうかに関わらず、分離への不安がやわらぎます。
後追いをしていなくても、目が合ったときに笑いかけてくる、抱っこすると落ち着く、声のトーンに反応する、といった様子があれば、それも立派な愛着のサインです。「後追いをするかどうか」ではなく、日常のさまざまな場面での反応に目を向けてみましょう。
わざと隠れて反応を試す:赤ちゃんを驚かせるだけで、愛着の確認方法として適切ではありません
他の子と比べて焦る:後追いの強さは個人差が大きく、比較すること自体に意味がありません
不安なまま自己判断で結論を出す:気になるサインが重なる場合は、自己判断せず専門機関に相談しましょう
A. はい、珍しいことではありません。後追いの強さや有無には大きな個人差があり、家族構成や住環境、本人の気質によっても変わります。後追いがないこと自体は、愛着形成に問題があるサインではありません。
A. 後追いの有無だけで発達障害を判断することはできません。後追いをしなくても定型発達の赤ちゃんは多くいますし、逆に後追いが強くても発達に特性がある場合もあります。他のサイン(視線が合いにくい、名前を呼んでも振り向かない等)が重なって気になる場合は、自己判断せず自治体の乳幼児健診や小児科医に相談してください。
A. 早い赤ちゃんで生後5〜6ヶ月頃から始まり、ハイハイができるようになる生後9〜11ヶ月頃にピークを迎えることが多いとされています。ただし個人差が大きく、この時期に始まらなくても心配しすぎる必要はありません。
A. 後追いを無理に引き出そうとする必要はありません。離れる前に声をかける、対象物の永続性を育む遊びを取り入れる、後追い以外の愛着のサイン(目が合う、笑いかける、抱っこで落ち着く等)を日常の中で見てあげることが関わり方の基本です。
後追いをしないと「愛着がうまく育っていないのでは」と心配になりますが、後追いの有無や強さは個人差が非常に大きく、それだけで愛着形成や発達を判断することはできません。
⚠️ 免責事項 本記事の情報は一般的な教育・育児情報の提供を目的としており、医療アドバイスではありません。 お子様の発達に関するご心配は、必ず小児科医や専門家にご相談ください。
後追いをするかどうかは、お子さんの個性の一つです。目の前のお子さんが今どんな反応を見せているか、そちらに目を向けてあげてください。