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「抱っこしないと寝てくれない」「やっと寝たと思って布団に置いた瞬間に泣く」。
生まれたばかりの赤ちゃんとの毎日は、寝かしつけだけでもへとへとになりますよね。夜中に何度も起きる日が続くと、「このやり方で合っているのかな」と不安になる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、生後 0〜3 ヶ月の新生児の睡眠の特徴と、今日から試せる入眠のコツ、そして昼夜のリズムを少しずつ整える方法を、モンテッソーリ教育の視点も交えてやさしくお伝えします。
田中 洋子
生後 0〜3 ヶ月の赤ちゃんの眠りは、大人とはまったく違います。「寝かしつけがうまくいかない」のではなく、そもそもこの時期は安定して眠れないのが自然なのです。
新生児の睡眠時間には個人差が大きく、1日16〜18時間ほど眠る子もいれば、それより短い子もいます。一度に眠る時間も短く、1〜3時間ほどで起きることも珍しくありません。お腹がすけば起きて、満たされればまた眠る。この短いサイクルを昼も夜も繰り返しています。
「夜まとめて寝てくれない」と感じても、夜にまとめて眠れないことはこの時期にはよくある自然な姿です。生活リズムを整えようと焦る前に、まずはこの時期の体の仕組みを知っておくと、気持ちがふっと軽くなります。
お腹の中にいたとき、赤ちゃんは昼も夜もない暗い世界で過ごしていました。生まれてすぐに「夜は寝るもの」と分かるわけではありません。
昼夜のリズムや睡眠サイクルは、生後 3〜4 ヶ月頃から少しずつ整い始めます。ただし個人差が大きく、安定するまでにはさらに時間がかかることもあります。だからこの時期は、無理に夜型へ矯正しようとするより、赤ちゃんのペースに寄り添いながら、ゆるやかに環境を整えていくほうがうまくいきます。
安全な睡眠のために
1歳になるまでは、寝かせるときはあおむけが基本です。寝る場所は硬く平らな敷布団やマットレスを使い、顔の近くに枕・クッション・ぬいぐるみ・厚い布類を置かないようにします。呼吸が苦しそう、哺乳量が少ない、発熱がある、泣き方がいつもと違うなど気になる様子があるときは、小児科や地域の相談窓口に相談してください。
「どうやって寝かせたらいいの?」という問いに、たった一つの正解はありません。ただ、多くの赤ちゃんが安心しやすい工夫はあります。急な変化を減らし、いつもと同じ心地よさを用意してあげることがポイントです。
横抱きが落ち着かないときは、縦抱きにして肩にもたれさせると安心する赤ちゃんが多いです。大人の心臓の音や体温、ゆっくりした呼吸が伝わると、赤ちゃんはお腹の中にいた頃を思い出すように落ち着いていきます。
ゆらゆらと小さく揺らしながら、背中をそっとなでてあげましょう。激しく揺らす必要はありません。
縦抱きは、あくまで寝かしつけ前に落ち着かせるための方法です。実際に眠らせるときは、硬く平らな寝具にあおむけで寝かせましょう。
新生児は手足が勝手にビクッと動く「モロー反射」で自分で目を覚ましてしまうことがあります。おくるみで体を軽く包むと、この動きがおさまり、眠りやすくなる子もいます。
ただし、おくるみは「きつく巻く商品」ではなく「使い方」が大切です。股関節は自由に動かせるよう、足元はゆったりと。顔にかからないよう注意し、うつ伏せ寝は避けてください。暑すぎると体温がこもるので、室温に合わせて薄手のものを選びます。おくるみは、赤ちゃんが寝返りをしようとする様子を見せた時点で中止します。早い子では生後2か月頃からその兆しが見られることもあります。おくるみをしたままうつ伏せになると、顔を動かしにくくなり危険です。また、加重おくるみや重みのあるスリーパーは使用しないようにしましょう。
モンテッソーリ教育には、トッポンチーノという新生児用の小さな専用クッションがあります。あまり聞き慣れない言葉かもしれませんね。
これは赤ちゃんを乗せたまま抱っこできる、薄くてやわらかい座布団のようなものです。いつも同じトッポンチーノの上で過ごすことで、赤ちゃんにとっての匂いや感触が「いつもの安心できる場所」になっていきます。
トッポンチーノは、抱っこや授乳中、短時間の見守りの場面で赤ちゃんに安心感を与えてくれる道具です。いつも同じトッポンチーノと一緒にいることで、「この匂い・感触=安心」という感覚が育まれていきます。
ただし、トッポンチーノを夜間睡眠の寝具として使ったり、赤ちゃんを乗せたまま長時間その場を離れたりするのは避けましょう。眠るときは、硬く平らな寝具にあおむけで寝かせ、顔の周りにクッションや柔らかい布類がかからないようにします。モンテッソーリでは、こうして安心できる環境を整えながら、「抱っこされていなくても落ち着いて過ごせる」経験を少しずつ重ねることを、自立への最初の一歩と考えます。
モンテッソーリ教育では「環境が子どもを育てる」と考えます。眠りも同じです。
寝かしつけの前に、部屋の照明を落として薄暗くし、テレビやスマホの音を消して静かにしてみましょう。強い光や音は赤ちゃんの脳を刺激し、眠りに入りにくくします。「眠る場所はいつも穏やかで静か」という環境そのものが、赤ちゃんの安心を支えてくれます。
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生後すぐは昼夜の区別がなくて当然ですが、生活の中でゆるやかに「昼と夜は違う」と伝えていくことはできます。無理な矯正ではなく、環境に差をつけるだけで十分です。
朝起きたら、まずカーテンを開けて自然光を部屋に入れましょう。赤ちゃんの体内時計は光でリセットされます。「朝は明るい」という感覚が毎日繰り返されることで、昼夜のリズムが少しずつ整っていきます。
直射日光を浴びせる必要はありません。窓辺のやわらかな光で十分です。
日中は、授乳やおむつ替えのときに少し声をかけたり、明るい部屋で過ごしたりして、活動的な雰囲気をつくります。
反対に夜は、照明を落とし、声かけも最小限に、静かに過ごします。同じお世話でも昼と夜で雰囲気を変えることが、「夜は休む時間」というメッセージになります。最初は反応がなくても大丈夫。毎日の積み重ねが、やがて赤ちゃんのリズムを育てていきます。
この時期、夜中に何度も起きるのは異常ではありません。お腹がすいたり、おむつが気持ち悪かったり、理由のひとつひとつに応えてあげることが、いまは何より大切です。
ただ、生後 4 ヶ月を過ぎても夜間の覚醒が続いたり、原因が分かりにくい泣きが増えてきたときは、いわゆる「夜泣き」の段階に入っている可能性があります。新生児期の入眠の悩みとは原因も対応も変わってくるので、月齢別の原因や安眠環境の整え方は、こちらの記事でくわしくお伝えしています。
月齢や赤ちゃんの様子を伝えるだけで、今日試せる関わり方のヒントをモンテチャットが一緒に考えます。

A. 新生児の睡眠時間には個人差が大きく、1日16〜18時間ほど眠る子もいれば、それより短い子もいます。一度に眠る時間も短く、1〜3時間ほどで起きることも珍しくありません。夜にまとめて眠れないのはこの時期にはよくある自然な姿で、成長とともに少しずつ変わっていきます。
A. 縦抱きで安心させる、おくるみで体を軽く包む、トッポンチーノで抱っこ中の安心感を保ちながら落ち着かせるなど、急な変化を減らす工夫が役立ちます。眠りに入ったら、硬く平らな寝具にあおむけで寝かせましょう。部屋を少し暗く静かに整えると、眠りに入りやすくなります。
A. 朝はカーテンを開けて自然光を入れ、夜は照明を落として静かに過ごすなど、日中と夜の環境に差をつけることから始めます。無理に生活リズムを矯正する必要はなく、光と静けさで体内時計が少しずつ整っていきます。
A. 抱っこから布団への移動は赤ちゃんにとって大きな環境変化です。まずは赤ちゃんが安心して眠れることを優先しましょう。落ち着いている時は、完全に眠る前に安全な寝床(硬く平らな寝具)へ移してみるのも一つの方法です。眠るときは、必ずあおむけで寝かせることが大切です。
新生児の寝かしつけは、うまくいかなくて当たり前です。まだ睡眠リズムも昼夜の区別もない時期だからこそ、赤ちゃんのペースに寄り添うことが何より大切です。
完璧を目指さなくて大丈夫です。一つずつ試しながら、お子さんに合う方法を見つけていきましょう。