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抱っこでしか寝ないときは?セルフねんねを急がず進める4ステップ

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はじめに

「抱っこじゃないと寝てくれない」「腕がしびれても、おろすと泣いてしまう」

毎晩そんなふうに過ごしていると、ふと「このままでいいのかな」と不安になることがありますよね。

そして、抱っこで寝かしつけている自分に、どこか罪悪感を感じてしまう方も少なくないと思います。「セルフねんねをさせている親御さんもいるのに、私は甘やかしているのかも」と。

最初にお伝えしたいのは、抱っこで寝かしつけてきたことは、まったく悪いことではないということです。抱っこは、多くの子どもにとって安心できる場所です。これまで毎晩抱っこで寝かせてきたことは、その子の「眠れる安心」を支えてきた、立派な関わりです。

そのうえで、もし「体がつらいから、少しずつ抱っこ以外でも眠れるようになってほしい」と感じているなら、関わり方を段階的に変える方法があります。この記事でいうセルフねんねは、子どもをひとりにして眠らせることではありません。子どもが必要とする安心に大人が応じながら、抱っこ以外にも落ち着ける方法を増やしていくことを指します。

先生
この記事の要点
  • 抱っこで眠ることは悪い習慣ではなく、卒業を急ぐ必要もない
  • セルフねんねは「ひとりで寝ること」ではなく、安心できる方法を増やすこと
  • 安全と体調を確かめ、子どもの反応を観察しながら一つずつ変える
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筆者のプロフィール

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田中 洋子

  • みらいキッズモンテプリスクール 園長
  • モンテッソーリ教育幼稚園/保育園勤続 20 年
  • 日本モンテッソーリ協会ディプロマ取得
  • 幼稚園教諭免許
  • 保育士資格

目次

なぜ寝るときに抱っこを求めるのか

まず、抱っこを求める背景を知っておきましょう。

子どもは「眠る」という体験を、それまでの経験から少しずつ覚えていきます。毎晩、抱っこされてゆらゆらしながら眠っていると、抱っこが安心して眠りに向かう合図の一つになることがあります。

これは、子どもがサボっているわけでも、わがままでもありません。むしろ「いつも同じやり方で眠れる」という安心を、ちゃんと覚えているということです。

ここでひとつ知っておきたいのが、眠りのリズムです。子どもも大人も、眠っている間に浅い眠りになることがあります。目を覚ましたとき、いつもの抱っこを求める子もいます。

ただし、夜に起きる理由は抱っこの習慣だけではありません。低月齢の赤ちゃんは授乳を必要とすることがあり、空腹、おむつ、暑さ・寒さ、歯ぐずり、体調不良などが重なることもあります。「抱っこ癖」と決めつけず、まず今必要なことを確かめる視点が大切です。

抱っこをただ取り上げるのではなく、必要に応じて抱っこしながら、ほかの安心も少しずつ試す。これが、親子に無理の少ない始め方です。

抱っこ以外の安心を増やすことに加えて、1〜3 歳の生活リズムや寝室環境、年齢別に寝ない背景も整理したい場合は、1〜3 歳の寝かしつけと眠りに向かいやすい環境づくりも参考にしてください。

始める前に、安全な寝床を確かめる

抱っこを減らす工夫より先に、眠る場所の安全を確かめてください。特に 1 歳未満の赤ちゃんは、あおむけに寝かせ、硬く平らな寝具を使い、顔の近くに枕・掛け布団・ぬいぐるみなどを置かないことが大切です。抱っこしたまま大人がソファや椅子で眠り込むことも避けます。

子どもの年齢や発達に合う寝具を選び、ベッドと壁のすき間、転落リスク、手が届くコードや小物も確認しましょう。安全の基準は年齢で変わるため、迷うときはかかりつけの小児科や自治体の保健師に相談してください。

抱っこ以外の安心を増やす 4 ステップ

モンテッソーリ教育で大切にするのは、便利な寝かしつけテクニックではなく、目の前の子どもを観察し、必要な助けだけを差し伸べる姿勢です。眠りは子どもが自分で調整していく生理的な営みで、大人が練習させたり、成功を急かしたりするものではありません。

ここでは、子どもの反応を観ながら抱っこ以外の安心を増やす 4 つのステップを紹介します。順番通りに進まなくても、抱っこに戻る日があっても大丈夫です。

① 今の眠り方と家族の負担を観察する

まず数日、眠くなる時刻、授乳、抱っこの長さ、泣き方、落ち着きやすい関わりをメモしてみます。「最初の寝つきは抱っこが必要だけれど、夜中は手を添えると戻れる」など、その子なりの違いが見えてくることがあります。

同時に、家族が何に困っているかも整理します。腕や腰がつらいのか、寝かしつけを交代したいのか。抱っこをゼロにするのではなく、負担の大きい場面を一つ変えることから始めます。

② 抱っこ以外の安心を一つ足す

いきなり抱っこを減らす前に、同じ短い歌、同じ声かけ、背中に手を添えるなど、抱っこと一緒に使える安心を一つ足します。

「これがあれば必ず眠る」という合図を作るのではなく、子どもが落ち着きやすい選択肢を増やすイメージです。嫌がる方法は続けず、その子が受け入れやすい声や触れ方を探します。

③ 抱っこの中の一要素だけを減らす

抱っこには「密着する」「揺れる」「立って歩く」「声を聞く」など、いくつもの安心が含まれています。その全部を一度になくさず、家族の負担が大きいものを一つだけ変えてみます。

たとえば、立って揺れるのがつらいなら、まず座って抱きます。慣れてきたら、抱っこで落ち着いたあと安全な寝床に移し、手を添えたり声をかけたりします。トントンが苦手な子もいるため、決まった順番に合わせる必要はありません。

④ 反応を観て、進む・戻るを決める

進む時期を日数で決める必要はありません。新しい方法でも落ち着ける様子が増えたら、次の小さな変化を試します。強く泣く、体調が悪い、家族にも余裕がない日は、抱っこに戻して構いません。

できた・できないと評価するより、「今日は手を添えると安心したね」と観察したことを言葉にします。眠り方は日々変わります。戻ることを失敗にしない姿勢が、親子の安心を守ります。

「ママじゃないと寝ない」と感じるとき

「私が抱っこしないと寝ない」「別の家族が寝かしつけようとすると余計に泣く」。こうした悩みもよく聞きます。

いつもの関わり方、授乳の有無、声やにおいなど、複数の違いが影響することがあります。愛情の差でも、誰かの関わりが悪いからでもありません。

交代するときは、寝る前の大まかな流れを家族で共有しつつ、同じ寝かしつけ方を無理に再現しなくても大丈夫です。それぞれの人に合った、安心できる歌や声かけを探します。慣れない人を嫌がる日は、いつもの人が途中で引き継ぐなど、子どもの反応に合わせてください。

抱っこを減らすときに避けたいこと

良かれと思ってやったことが、かえって遠回りになることもあります。次の点に気をつけてみてください。

避けたい関わり
  1. 急に抱っこをゼロにする
  2. 泣き続けても応じない
  3. 空腹・体調・発達差を「習慣」だけで片づける
  4. 眠れたかどうかで子どもや自分を評価する

一貫性は「何があっても同じ方法を続けること」ではありません。子どもの様子に応じること、安全を守ること、家族が無理をしないことを優先してください。毎晩違っても、それは失敗ではありません。

寝かしつけについて相談する目安

大きないびき、眠っている間の呼吸の止まりや苦しそうな呼吸、日中の強い眠気 がある場合は、早めにかかりつけの小児科へ相談してください。授乳や体重増加への心配、痛みや体調不良が疑われるとき、睡眠の悩みが子どもや家族の生活に大きく影響しているときも相談して構いません。

この記事は一般的な情報であり、個別の医療判断に代わるものではありません。特に低月齢の赤ちゃんの夜間授乳や睡眠について変えたい場合は、成長や授乳の状況を知る小児科・助産師などに相談しましょう。

よくある質問

Q. 抱っこ以外の寝かしつけは何歳から始められますか?

A. 始められる年齢に一律の正解はありません。低月齢の赤ちゃんが抱っこや授乳を求め、夜に目を覚ますのは自然なことです。まず安全な寝床と授乳・体調を確認し、家族が抱っこを減らしたいと感じたときに、抱っこ以外の安心を一つずつ増やします。成長や授乳に心配がある場合は、夜間の関わりを変える前に小児科や助産師へ相談してください。

Q. 抱っこをやめたら泣いてしまいます。続けて大丈夫でしょうか?

A. 泣き方や理由は子どもによって違います。抱っこを求めているときは応じて構いません。空腹、おむつ、暑さ・寒さ、痛みや体調不良がないかを確かめ、落ち着いてから別の方法を試します。泣き続けても放置する必要はなく、負担が大きそうならその日は抱っこに戻して大丈夫です。

Q. ママだと寝ないのにパパや祖父母だと寝るのはなぜですか?

A. いつもの関わり方、授乳の有無、声やにおいなど、複数の違いが影響することがあります。愛情の差ではありません。家族で大まかな流れを共有しつつ、同じ方法を無理に強いるのではなく、それぞれの人と安心できる関わり方を探してみてください。

Q. 抱っこで寝かしつけを続けていると、寝かしつけが大変になりますか?

A. 抱っこで寝かしつけること自体に問題はなく、続けても構いません。家族の体の負担が大きい、ほかの人にも寝かしつけを任せたいなど、変えたい理由が出てきたときが見直すタイミングです。抱っこをなくすことを目標にせず、座って抱く、手を添えるなど、家族が続けやすい安心の方法を増やしてみてください。

Q. 寝かしつけについて小児科へ相談する目安はありますか?

A. 大きないびき、眠っている間の呼吸の止まりや苦しそうな呼吸、日中の強い眠気がある場合は、早めにかかりつけの小児科へ相談してください。授乳や体重増加への心配、痛みや体調不良が疑われるとき、睡眠の悩みが子どもや家族の生活に大きく影響しているときも相談して構いません。

まとめ

抱っこで寝かしつけてきたことは、子どもの安心を支えてきた大切な関わりです。抱っこを続けても、少し減らしても、どちらが正解ということはありません。

抱っこ卒業の進め方
  1. 安全な寝床、授乳、体調を先に確かめる
  2. 抱っこ以外の安心を足してから、負担の大きい要素を一つ変える
  3. 子どもの反応を観て、進む日も抱っこに戻る日も認める

モンテッソーリの視点は、セルフねんねを成功させる便利な方法ではなく、子どもをよく観て、必要な助けを考えるためのものです。今夜も抱っこが必要だったなら、その求めに応えたことも大切な関わりです。親子にとって続けやすい形を、一緒に探していきましょう。

「うちの子の場合」は、どう進めればいい?

記事の内容をわが家に合わせて考えたいときは、月齢や今の寝かしつけの様子をもとに、次の一歩をみらいキッズモンテチャットで一緒に整理できます。

モンテチャットの利用イメージ

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