「粘土っていつから始めればいいの?」「口に入れたり、汚れたりするのが心配」──そんな不安を感じていませんか?
この記事では、粘土遊びの開始時期、誤飲やアレルギーへの配慮、素材の比較、3分で始める手順、そして年齢別の最初の一歩まで、モンテッソーリの視点でやさしく解説します。
記事を読み終える頃には、「今日から始められる」具体的な方法がわかり、安心して粘土遊びをスタートできるようになります。
田中 洋子
粘土遊びは、以下の条件が整ったタイミングから始められます:
嫌がる日は無理せず終了し、成功体験で終わることを大切にしましょう。 声かけとしては、「評価」ではなく「事実」の言語化してみましょう。子どもが粘土を「押したね!」「つまめたね!」という事実を短く伝えるだけで、次への意欲が育ちます。
粘土にはさまざまな素材があり、それぞれに特徴があります。以下の表で比較してみましょう:
| 項目 | 小麦粘土 | 米粘土 | 油土(油粘土) |
|---|---|---|---|
| 柔らかさ | 非常に柔らかい | 柔らかい | やや硬め |
| におい | 小麦の香り | ほぼ無臭 | 独特の油臭 |
| 衣類への付き | 乾燥後に落としやすい | 比較的落としやすい | 油分が残りやすい |
| 保存/乾き | 乾燥すると硬化 | 乾燥すると硬化 | 乾燥しにくい |
| 備考 | 小麦アレルギー注意 | アレルギーリスク低い | 長期保存可能 |
注意点:
家庭で今すぐ実践できる、粘土遊びの始め方を3ステップで解説します:
環境のポイント:
大人が1回だけ、短く見本を見せます:
「おしまい」の合図を決めておき、終了の流れを一定にします:
この「終わり方の一貫性」が、次回への安心感と意欲につながります。
子どもの発達段階に合わせて、粘土遊びの楽しみ方を段階的に広げていきましょう:
| 年齢 | ねらい | 最初の提示 | 声かけの例 |
|---|---|---|---|
| 1歳 | 押す/つまむ | ビー玉大×1個 | 「指で押せたね」 |
| 2歳 | ちぎる/丸める | 小片×2〜3個 | 「小さくちぎれたね」 |
| 3歳 | 形の再現 | 型抜き1種類 | 「丸ができたね」 |
| 4歳 | 手順の連続 | 丸→へらで線 | 「次は線をひこう」 |
| 5歳 | 構成/物語 | テーマ1つ | 「〇〇を作ろうか」 |
ポイント:
粘土遊びでよくある困りごとと、その解決策をご紹介します:
原因:
置き換え:
原因:
置き換え:
原因:
置き換え:
A. 週1〜2回、短時間(3〜5分)から始めましょう。「毎日長時間」よりも、「短時間でも定期的に」のほうが、子どもの集中力と意欲を保ちやすくなります。
A. 年齢や発達段階に応じて、それぞれに合った粘土遊びを用意するのが理想です。難しい場合は:
A. トレーや容器で作業範囲を区切ることで、片付けがスムーズになります:
2歳向けの具体的な粘土遊びアイデアは、以下の記事で詳しく解説しています:
粘土遊びについて相談したい方や、お子様に合ったアドバイスが欲しい方は、モンテチャットをご活用ください。モンテッソーリ教育に基づいたAIが24時間お答えします。

粘土遊びは、座位が安定し、口への持ち込みが落ち着き始めたタイミングから、少量・短時間で始められます。
特に以下のポイントを意識しましょう:
この記事を参考に、今日から粘土遊びを始めてみませんか?お子様の小さな「できた!」を、一緒に見守っていきましょう。
みらいキッズモンテプリスクールは兵庫県神戸市のモンテッソーリ保育園・教室です。保育園・教室運営の他、おうちモンテ導入の支援や教具販売を行なっています。お子様一人一人の興味関心を刺激し、子どもが自ら成長できるサイクルを作るお手伝いをいたします。
© 2022 みらいキッズモンテプリスクール